停滞

あなたは目的があってここにいます。
この広い世界にあなたと同じ人間はいません。
過去にもいなかったし、未来にもいないのです。
あなたは何かの必要を満たすためにここに連れてこられたのです。
このことについて、ゆっくりと考えてみて下さい。

by:ルー・オースティン

（薄い文字でノートに何か綴られている）


兄さん。
貴方に今どうしても会いたいと言ったら、どうする？
募る寂しさを取り払って欲しいと言ったら、会いに来てくれる？

ボクはそんなに弱くないし、
僕はそんなに寂しがりではないし、
ぼくは独りでも平気だったはずなのに・・不思議。


学園で過ごしているうちに、僕は変わってしまったみたい。


大切なものが増える度に、どんどん不安になっていく。



・・・我が侭なのは、分かってる。

でも。
変わらぬ愛情をくれる貴方に・・会いたい。


頭を撫でて、抱きしめて、たった一言・・
「良く頑張ったね」って・・それだけで十分。



・・会いたい。　

（最後の一文が滲んでいる）